プロセス上の位置づけ
汎用スタンダードフィルターバッグは、大流量プレフィルターの主力消耗品です。1号~4号のサイズコードはバッグろ過の業界共通規格で、市場の主要メーカーのハウジングにそのまま装着できるため、供給元を変えてもハードウェアを変更する必要はありません。常温の純水、高温の強酸・強アルカリ、高粘度の液体まで、すべて対応範囲に含まれます。
主な特長
選定を本当に左右するのは、バッグの形状ではなくろ材です。PPとPETのニードルパンチ不織布は一般的な使用条件向け、Nylonモノフィラメントメッシュは粒径のカットポイントが求められるふるい分けろ過向け、PTFEとNomexは高温・強腐食性用途向けです。同じサイズのままろ材を変えるだけで耐熱温度域がまるごと変わる点が、フィルターカートリッジにはないフィルターバッグの柔軟性です。
接合方法は2種類あり、それぞれに明確なトレードオフがあります。シームレス熱溶着はバイパスの原因となる針穴がないため、細かい精度ではこちらを優先します。全縫製で底部を補強したタイプは強度が高く、高粘度流体による衝撃荷重に適しています。ニードルパンチ不織布は公称グレードで、公称精度でのシングルパス除去率は一般に80~90%程度です。これを「絶対」精度として扱うとトラブルの原因になります。
選定のポイント
当サイトで扱う4種類のフィルターバッグの使い分けは次のとおりです。
| フィルターバッグ | ろ過機構 | ろ過精度範囲 | 選ぶべきケース |
|---|---|---|---|
| 汎用スタンダード(本製品) | 不織布によるデプスろ過(モノフィラメントメッシュに変更可) | 0.5 – 1000 µm | 大流量のプレフィルター、ろ材の選択肢が最も広い、消耗品コスト優先 |
| 高効率絶対ろ過グレードバッグ | メルトブロー極細繊維による傾斜孔径 | 0.2 – 20 µm | 絶対ろ過精度が必要、またはフィルターバッグで複数本のカートリッジを置き換えたい |
| 高強度Nylonフィルターバッグ | モノフィラメントメッシュによる固定孔径の表面ろ過 | 50 – 400 µm | 明確な粒径カットポイントが必要で、逆洗して繰り返し使いたい |
| めっき用アノードバッグ | アノードにかぶせるスリーブ型バッグ | 25 – 100 µm | アノードスライムの捕捉用で、ハウジングのバスケットには装着しない |
使用と交換
フィルターバッグは必ずサポートバスケット内で使用してください。推奨流量は清水での値のため、5 µm以下の細かい精度では推奨流量の50~60%を目安にしてください。差圧と流量のどちらかが先にしきい値に達した時点でバッグを交換します。標準品はシリコーンオイル処理を行っていないため、塗装やめっきの前工程でも安心して使用できます。

