プロセス上の位置づけ
ナイロンフィルターバッグが担うのは、高粘度流体や大容量のプレフィルター、そして明確な粒子径カットポイントが求められるふるい分けです。不織布との最大の違いは考え方にあります。不織布は粒子を厚み方向で保持しますが、モノフィラメントメッシュは粒子を表面で止めます。つまり「内部に取り込む」のではなく、「ふるい分ける」フィルターです。
主な特長
経糸と緯糸で織り上げた固定孔径は差圧によって変形せず、繊維脱落もありません──下流で異物の脱落を許容できないプロセスでは、この点がろ過精度の数値そのものより重要です。分離曲線はデプスろ材より急峻で、目開きより大きい粒子はほぼ完全に捕捉し、小さい粒子はすべて通過するため、粒子径のカットポイントが明確です。
高い開孔率により差圧が極めて低く、同じサイズでも推奨流量の上限で使用できます。さらに重要なのは、逆洗して数回再使用できることで、これが不織布に対する最も実質的なコストメリットです──ただし、プロセス上洗浄が許容され、洗浄にかかる人件費が新品バッグの価格を下回ることが前提です。
選定のポイント
ハウジングのバスケットに装着する3種類のフィルターバッグは、次のように使い分けます。
| 項目 | 高強度ナイロンフィルターバッグ(本製品) | 汎用スタンダード液体フィルターバッグ | 高効率絶対ろ過フィルターバッグ |
|---|---|---|---|
| ろ過機構 | モノフィラメントメッシュの固定孔径による表面ろ過 | 不織布によるデプスろ過 | メルトブロー極細繊維・傾斜孔径によるデプスろ過 |
| ろ過精度範囲 | 50 – 400 µm | 0.5 – 1000 µm | 0.2 – 20 µm |
| 差圧特性 | 最も低く、推奨流量の上限で使用可能 | 中程度 | 同じ精度では単層不織布より明らかに低い |
| 再使用 | 逆洗して数回再使用可能 | 通常は使い捨て | 通常は使い捨て |
使用と交換
全縫製構造で底部を補強縫製しているため、高粘度流体による衝撃荷重にも耐えられます。差圧がしきい値に達したら洗浄または交換してください。洗浄後はメッシュに破損や変形がないことを確認してから再装着します。乾燥状態での耐熱温度は比較的高いものの、熱水や湿熱環境に長時間さらす場合は低めに見積もってください──ナイロンは吸湿すると強度が低下します。

