プロセス上の位置づけ
Nylonディスクメンブレンの主な用途は分析の前処理です。HPLCのサンプルと移動相は、カラムに入る前に微粒子を除去しておく必要があり、そうしないとカラムの入口側が徐々に詰まり、背圧が上昇します。このほか、診断キットの製造や遺伝子プローブの研究にも使用されます。核酸に対する結合力が、まさにこれらの用途で求められる性質だからです。
主な特長
Nylon-6は本来親水性の材質で、水系、アルコール類、多くの有機溶剤をろ過する際にプレウェットが不要です。フィルターホルダーに装着すればすぐに使用できます。ぬらす工程が1つ減れば、ぬらし液の残留がサンプルに持ち込まれる機会も1つ減ります──クリーンなベースラインが求められる分析作業では、この点が流速より重要です。
サポート層は、サポートなしとPETサポート付きの2種類です。PETサポート付きは構造強度が高く、差圧が高めの条件や頻繁な着脱が必要な場面に適しています。サポートなしは流速の面で有利です。
選定のポイント
ディスクメンブレンを選ぶ際は、まずぬれ性を確認し、次に耐熱温度を確認します。
| メンブレン材質 | ぬれ性 | 耐熱温度 | 代表的な用途 |
|---|---|---|---|
| Nylon(本製品) | 親水性、プレウェット不要 | 80 °C | HPLCの前処理、水系・アルコール類、診断キット |
| PTFE | 疎水性、水系では事前のぬらしが必要 | 250 °C | 気体・ベントの除菌、エアロゾルサンプリング、侵食性の溶剤 |
使用と交換
プレウェット不要で、そのまま使用できます。親水性メンブレンは水でぬらすだけでバブルポイント試験も行えるため、疎水性メンブレンより操作が簡単です。耐熱温度の上限は80 °Cです。

