プロセス上の位置づけ
中空糸膜フィルターカートリッジは、純水製造やバイオ医薬品、食品・飲料(清酒、茶飲料)の精密ろ過工程で使用します。位置づけは「交換頻度を下げたい」場面です──ラインのボトルネックがろ過性能ではなく、停止して交換する回数にあるとき、中空糸構造の価値が発揮されます。
主な特長
中空糸はメンブレンを1本1本の細い管状にしたもので、同じカートリッジ容積に平膜のプリーツよりはるかに多くの膜面積を収められるため、空孔率と比表面積がともに高まります。使用寿命は一般に従来のプリーツフィルターの2~3倍に達しますが、これは材質の特性ではなく、幾何学的な構造によるものです。
メンブレン材質はポリスルホン(PSF/PS)で、耐熱性・耐薬品性に優れ、耐熱温度の上限は80 °Cです。ろ過精度0.04 – 0.8 µmは絶対ろ過で、エンドキャップは片端開放(SOE)の226フラット、ガスケット付きです。
選定のポイント
同じ精密ろ過でも、構造の異なる3つの選択肢があります。
| 構造 | メンブレン材質 | ろ過精度範囲 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|---|
| 中空糸膜(本製品) | ポリスルホン PSF/PS | 0.04 – 0.8 µm | 長寿命で、交換頻度が主な課題となる場合 |
| PSプリーツフィルター | 非対称ポリスルホン | 0.05 – 1 µm | 低タンパク質結合性と121 °Cの蒸気滅菌が必要な場合 |
| PESプリーツフィルター | 非対称ポリエーテルスルホン | 0.05 – 5 µm | 最も幅広いろ過精度と除菌グレードの検証が必要な場合 |
使用と交換
差圧が明らかに上昇した場合、または処理水量が低下した場合に交換してください。中空糸は流路が細いため、前段で適切なプレフィルターを行わないと、粗い不純物によって寿命のメリットが失われます。デプスフィルターやプリーツフィルターによるプレフィルターと組み合わせて設計することをお勧めします。

