プロセス上の位置づけ
新しいろ材の導入や、配管材・包装材の変更前に確認すべきことは、「この材料を自社の薬液に浸したら、何が溶け出すのか」という点です。本サービスはその問いに答えるものです。対象はフィルターカートリッジ本体に限らず、配管材、包装材、継手など、プロセス液に接触するあらゆる部材を試験でき、新品・使用済み品のいずれも受け付けます。
主な特長
抽出条件は画一的に決めるのではなく、フィルターや部材が実際に接触する薬液に合わせて設計します。金属項目は塩酸で酸抽出した後に定量し、有機項目はイソプロピルアルコール(IPA)、n-ヘキサン(Hexane)、OK73などの溶剤に浸漬した後に定量します。さらに不揮発性残留物(NVR)も別途測定します。抽出溶剤、浸漬時間、試料数はすべて報告書に明記します。
金属は誘導結合プラズマ質量分析(ICP-MS/ICP-QQQ、検出下限1 pptレベル)で定量し、有機汚染物質はガスクロマトグラフ質量分析(GC-MS、検出下限1 ppb~100 ppb)で同定します。主な対象はC12~C30の長鎖有機物と可塑剤です。ここで重要なのは「同定」です。総量を示すだけでなく、どの化学種なのかを特定してはじめて、汚染源を突き止めることができます。
選定のポイント
清浄度試験、ICP-MS分析との役割分担は次のとおりです。
| サービス | 重点 | 対象 | 報告形式 |
|---|---|---|---|
| 溶出物・抽出物試験(本サービス) | 抽出条件の設計 + 溶出化学種の同定 | フィルターカートリッジ、配管材、包装材などの接液部材 | 溶出化学種ごとの同定と定量 |
| フィルター清浄度試験 | 3つの観点からの定量的な受入評価 | フィルターカートリッジ(新品・使用済み品のペアを推奨) | フィルター1本(device)あたりで表示 |
| 超微量ICP-MS金属元素分析 | 純粋な元素分析 | 液体試料(フィルターに限らない) | 元素別濃度表 |
使用と交換
試料送付時のお願い:フィルターカートリッジまたはプロセス部材の現物をご提供ください。実際に接触するプロセス薬液、接触温度と時間、使用済み品かどうかをお知らせください。これらはすべて抽出条件を設計する際の根拠となります。一部の追加項目は自社ラボと台湾国内の主要分析機関が連携して実施し、実施機関は報告書に明記します。納期はご依頼項目と試料数に応じて、お見積もり時に確認いたします。

