プロセス上の位置づけ
6つのサービスの中で、唯一「試験」ではないサービスです。対象は使用済みのPTFEメンブレン/PFA材質のフィルターカートリッジで、ディスポーザブル型・カートリッジ型のいずれも受け付けます。再生後の代表的な用途は4つあります。高グレードのフィルターをグレードを下げて継続使用する、プレフィルターに転用する、直列フィルターとして追加設置する、あるいはコストに敏感な非PTFEプロセスの代替として使用する、というものです。消耗品コストと廃棄処理コストを同時に削減できます。
主な特長
再生は4モジュール・9ステップの洗浄プロセスで行い、その順序には明確な理由があります。まず前処理とプレウェットで洗浄液が細孔に入り込めるようにし、続いて有機物、金属、シリカの3種類の汚染を順に処理します。それぞれに必要な化学条件が互いに相反するため、まとめて洗浄すると効果を打ち消し合ってしまうからです。
各モジュールの間には超純水による置換工程を挟んで水系に戻し、終点はpHと導電率で判定します。この工程は軽視されがちです。異なる酸・アルカリを直接続けて流すと、ろ材内に残った前工程の薬液が次工程の薬液と反応して新たな沈殿物を残し、洗浄によってかえって汚染を生み出すことになります。
再生後の受入評価にはラボの既存プラットフォームをそのまま使用し、緩い基準を別途設けることはしません。金属溶出は誘導結合プラズマ質量分析(ICP-MS/ICP-QQQ)、長鎖有機物はガスクロマトグラフ質量分析(GC-MS)で測定し、さらに不揮発性残留物とパーティクルカウントを加えます。捕捉性能は5 nm金ナノ粒子によるチャレンジ試験で検証し、構造の健全性は完全性試験機で確認します。
選定のポイント
再生に適したフィルターと、適さないフィルターは次のとおりです。
| 状況 | 推奨 |
|---|---|
| PTFEメンブレン/PFA材質で、ろ過精度が受付範囲内 | 適用可。使用していた薬液、使用期間、公称ろ過精度をお知らせください |
| ろ材がHFや強酸化性の酸に耐えられない | 本プロセスには適用できません。材質のGateを通過できないため、無理に洗浄に出してもフィルターを損傷させるだけです |
| フィルターにステンレス部品が含まれる | 受付可能ですが、事前にお知らせください。別系統のrecipeに切り替えて対応します |
| 既存フィルターがまだ使えるかを知りたいだけ | ご依頼いただくべきは再生ではなく、フィルター捕捉性能試験または清浄度試験です |
使用と交換
試料送付時のお願い:使用済みのPTFE/PFAフィルターカートリッジに、使用していた薬液、使用期間、公称ろ過精度を添えてお送りください。流れは、試料評価(材質と耐薬品性の確認)→ お見積もり → 再生プロセス → 清浄度・捕捉性能の評価 → 報告書の納品です。納期はフィルター本数、材質、汚染の程度に応じてお見積もり時に確認いたします。現在、無料トライアルのご予約を受け付けています。

