プロセス上の位置づけ
ガラス繊維プリーツフィルターカートリッジは、ファイナルのメンブレンフィルターの手前に設置し、「ろ過が難しい」流体に対応します。コロイドや脂質といった変形しやすい軟質の不純物を含む、食品・飲料、バイオ医薬品、化学品の清澄ろ過が該当します。こうした不純物は孔径だけでは止められません──差圧を受けて変形しながら孔を通り抜けたり、メンブレン表面にべったりと層を作ったりして、ファイナルフィルターの寿命を一気に使い果たしてしまいます。
主な特長
樹脂結合ガラス繊維のデプスろ材は空孔率が極めて高く、孔径が傾斜分布しているため、軟質の不純物はろ材の奥で層ごとに捕捉され、すべてが表面に堆積してケーキ層を形成することはありません。同じろ過精度であれば、汚れ保持容量はメンブレンフィルターをはるかに上回ります──これこそプレフィルターに求められる性質で、絶対的な捕捉ではなく、長く持つことを重視しています。
コアはガラス繊維強化PP製で、304 / 316Lステンレスも選択できます。耐熱温度の上限は82 °Cです。クリーンルームで製造し、接着剤を使わない熱溶着構造のため、繊維脱落はありません。
選定のポイント
2種類のプレフィルターの使い分けは、不純物が硬いか軟らかいかがポイントです。
| フィルター | ろ材 | 得意な捕捉対象 | ろ過精度範囲 |
|---|---|---|---|
| ガラス繊維プリーツ(本製品) | 樹脂結合ガラス繊維のデプスろ材 | コロイド、脂質など変形しやすい軟質の不純物 | 0.2 – 10 µm |
| PPプリーツ | 傾斜孔径のPP極細繊維 | 一般的な粒子と懸濁物質 | 0.1 – 10 µm |
使用と交換
装着後、プロセス液を順方向に流してろ液が澄むまでフラッシングし、内部に残った空気を排出してください。差圧が清浄時の初期値の3~5倍に上昇するか、0.24 MPa(35 psi)に達したら交換をお勧めします。

