プロセス上の位置づけ
親水性PTFEプリーツフィルターカートリッジは、腐食性の高い水系溶液向けに設計されています。対象は、エッチング液、剥離液、現像液、洗浄剤など、一般的な高分子メンブレンを侵す一方で水系でもある薬液です。半導体用薬液の供給、医薬品プロセス、超純水システムのいずれでも使われており、共通点は「薬液は過酷だが、ろ過するのは水相である」ことです。
主な特長
PTFEは本来疎水性のため、水相をろ過するにはまずアルコールでぬらす必要があります。本製品は出荷前に親水化処理を済ませているので、装着時のアルコール浸漬が不要で、その後アルコールを洗い流す工数や残留のリスクもありません──交換頻度の高いラインでは、交換のたびに発生する停止時間を削減できます。
メンブレンは二軸延伸による高空孔率構造で、孔径分布が均一です。外径はØ68からØ208までの4種類で、Ø208は1本あたりのメンブレン面積が ≥ 3.3 m² と、Ø68(≥ 0.74 m²)の4倍以上です。大流量の用途では大口径カートリッジ1本に切り替えることで、圧力損失とシール箇所の数を同時に減らせます。
選定のポイント
いずれも耐薬品性に優れた3製品の違いは、ぬれ性とハードウェア材質にあります。
| フィルター | ぬれ性 | ハードウェア | ろ過精度範囲 |
|---|---|---|---|
| 親水性PTFEプリーツ(本製品) | 親水化処理済み、アルコール不要 | PP | 0.05 – 10 µm |
| 疎水性PTFEプリーツ | 疎水性、水系ではぬらしが必要 | PP | 0.05 – 5 µm |
| PVDFプリーツ | 親水性・疎水性から選択可 | オールPVDFハードウェア | 0.1 – 1 µm |
使用と交換
アルコールによるプレウェットは不要です。装着後、プロセス液または純水を順方向に流してフラッシングし、内部に残った空気を排出すれば使用できます。差圧が清浄時の初期値の3~5倍に上昇するか、0.24 MPa(35 psi)に達したら交換をお勧めします。


