プロセス上の位置づけ
PES微多孔プリーツフィルターカートリッジは、バイオ医薬品や食品・飲料の除菌ろ過・精密ろ過工程で使用し、通常はその上流でPPまたはガラス繊維のカートリッジによるプレフィルターを行います。ファイナルフィルターの役割を担い、その後に第二のバリアはありません。そのため、完全性試験と生物学的安全性の検証は付加価値ではなく、仕様の一部です。
主な特長
メンブレンは高度な非対称構造のポリエーテルスルホン膜で、孔径が外側から内側に向かって徐々に狭くなる漏斗状構造を形成しています。粗い異物は膜の外層で捕捉され、最も細かい成分だけが緻密層に到達するため、初期流量が高く、寿命も対称膜より明らかに長くなります。この構造では、高流量と高い捕捉率はもはや二者択一ではありません。
- 本来親水性のため、アルコールによるプレウェットは不要
- コアはシステム圧力に応じてPP、肉厚PP、強化PP、ステンレス鋼(SUS316L)から選択可能
- メンブレンはUSP XXII第87章・第88章の生物反応性試験に合格、樹脂部品はFDA 21 CFRおよびRoHSに適合
選定のポイント
同じスルホン系親水性メンブレンを使った3種類のカートリッジは、検証の深さで選び分けます。
| カートリッジ | ろ過精度範囲 | 滅菌 | 選ぶべきケース |
|---|---|---|---|
| PESプリーツ(本製品) | 0.05 – 5 µm | — | 精密ろ過から除菌まで、最も幅広い精度から選びたい |
| 除菌グレードPESプリーツ | 0.1 / 0.2 / 0.45 µm | 121 °Cでの繰り返し滅菌とインライン蒸気滅菌(SIP) | バクテリアチャレンジ試験で検証された無菌バリアが必要 |
| PSプリーツ | 0.05 – 1 µm | 121 °C蒸気滅菌とインライン蒸気滅菌(SIP) | タンパク吸着が少なく、生物製剤の吸着ロスを抑えたい |
使用と交換
装着後、プロセス液または純水で順方向にフラッシングし、残留空気を排出すれば使用できます。耐圧は5.2 bar @ 25 °Cで、80 °Cでは1.9 barに低下します。差圧が清浄時の初期値の3–5倍、または0.24 MPa(35 psi)に達したら交換をお勧めします。


