プロセス上の位置づけ
疎水性PTFEプリーツフィルターカートリッジの主な用途は2つあります。無菌気体・ベントのろ過と、強腐食性液体のろ過です。気体側ではプロセスガスの除菌やバイオ医薬品の排気に、液体側では一般的な高分子膜を溶かしてしまうような半導体用薬液に使われています。
主な特長
本来の撥水性こそが、気体用途におけるこのカートリッジの核心的な価値です。気体配管にはどうしても水分が含まれます。一般的な親水性メンブレンは膜孔が水でふさがると流量が急激に低下し、湿ったろ材が細菌繁殖の温床になるおそれもあります。疎水性PTFEは凝縮水で濡れることがなく、湿った気体中でも長期にわたって安定した捕捉性能と流量を維持します。
メンブレンは二軸延伸プロセスで製造され、孔径分布が均一です。メンブレンはUSP第87章・第88章の試験と1×10⁷ CFU/cm²のバクテリアチャレンジ試験に合格し、樹脂部品はFDA 21 CFRおよびRoHSに適合。Class 1,000 / 10,000のクリーンルームで製造し、ドライ状態で二重包装しています。
選定のポイント
3種類のPTFEプリーツカートリッジの使い分けは次のとおりです。
| カートリッジ | 濡れ性 | ろ過精度範囲 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 疎水性PTFEプリーツ(本製品) | 疎水性 | 0.05 – 5 µm | 無菌気体・ベント、強腐食性液体 |
| 除菌グレードPTFE気体用フィルター | 疎水性 | 0.001 – 1 µm | 発酵槽の給気、貯槽のブリーザー、オートクレーブの排気 |
| 親水性PTFEプリーツ | 親水化処理 | 0.05 – 10 µm | 強腐食性の水溶液 |
使用と交換
気体用途ではドライのまま装着できます。水系流体の場合は、まずイソプロピルアルコールまたはエタノールで濡らしてから、純水で置換してください。完全性は、装着前後に気体拡散流量試験または水侵入試験で検証できます。差圧が清浄時の初期値の3–5倍、または0.24 MPa(35 psi)に達したら交換をお勧めします。


