プロセス上の位置づけ
ステンレス織金網プリーツフィルターカートリッジが対応するのは、高分子フィルターでは対応できない使用条件です。石油化学プロセス、高粘度ポリマー溶融体、強酸・強アルカリ、高温蒸気ラインなどが該当します。温度や圧力がPPやPESといったフィルターの範囲を超えた場合、選択肢は事実上金属ろ材しか残りません。
主な特長
主ろ材はSUS304 / SUS316Lの織金網または多層焼結金網をプリーツ成形したもので、上流側と下流側にそれぞれ保護メッシュとドレナージメッシュを1層ずつ配置し、全体をアルゴン溶接で接合しています。焼結金網のろ過精度は絶対ろ過です。メッシュ構造は脱落も変形もせず、精度が差圧によって変化しません──これが、高分子ろ材に対する織金属ろ材の最も実質的な違いです。
耐熱温度は350 °Cまで、最大差圧は通常10 bar、システムの運転圧力は250 barまで対応し、ろ過精度範囲は1 – 200 µmです。シールはフッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴムのOリングから選択でき、高温用途では黒鉛ガスケットや全金属ガスケットも選べます。
選定のポイント
高分子プリーツフィルターとの違いは耐熱温度だけでなく、消耗品としての考え方にもあります。
| フィルター | 耐熱温度 | ろ過精度範囲 | 寿命の迎え方 |
|---|---|---|---|
| ステンレス織金網(本製品) | 350 °C | 1 – 200 µm | 洗浄して繰り返し使用可能 |
| PPプリーツ | — | 0.1 – 10 µm | 使い捨て、交換差圧に達したら交換 |
| ガラス繊維プリーツ | 82 °C | 0.2 – 10 µm | 使い捨て、逆洗不可 |
使用と交換
差圧が清浄時の初期値の3~5倍に達したら、洗浄または交換を行います。逆洗、超音波洗浄、化学洗浄の後に繰り返し使用でき、蒸気滅菌、アルカリ洗浄、酸洗浄にも耐えます。洗浄後はバブルポイント試験でメッシュに損傷がないことを確認してください。材質については、ご要望に応じてEN 10204 3.1証明書を提供します。

