プロセス上の位置づけ
高流量PPカプセルフィルターの役割は、清澄ろ過とプレフィルターです。細胞培養液の清澄ろ過、血清のプレフィルター、気体の前処理に加え、電子薬品、現像液、剥離液の前段保護にも使用します。位置づけは明確です──負荷をここで受け止め、下流の除菌グレードや半導体グレードのフィルターが本来の最終ろ過に専念できるようにします。
主な特長
多層PP極細繊維の孔径は、外側から内側へ層ごとに細くなっています。粗い粒子はまず外層で捕捉され、細かい粒子だけが内層まで入ります。均一密度の単層構造と比べて汚れ保持容量がはるかに高く、差圧も急に閉塞するのではなく緩やかに上昇します。
7種類のカプセルフィルターの中で、最も使用条件の幅が広い製品です──耐熱性・耐圧性ともに同シリーズの他製品より明らかに高く、高温の処理液やポンプ揚程が高めのラインでも、ディレーティング計算を一段階省けます。公称グレードのデプスろ材にはバブルポイント試験を適用できないため、出荷検査では流量と差圧を確認します。
選定のポイント
同じPPカプセル、あるいは同じカプセル型プレフィルターの中での違いは、次のとおりです。
| 製品 | ろ材 | ろ過精度範囲 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|---|
| 高流量PPカプセル(本製品) | 多層PP極細繊維・傾斜孔径 | 0.1 – 10 µm | バイオ・電子薬品向けの汎用プレフィルター、使用条件の幅が広く電子グレードも選択可能 |
| ガラス繊維カプセルフィルター | 極細ガラス繊維の三次元デプス構造 | 0.5 – 20 µm(公称) | コロイドや高粘度の処理液、汚れ保持容量を重視 |
| 半導体グレードPP CMP POUフィルター | PPデプスメルトブローまたはデプスプリーツ | 50 nm – 10 µm | CMPスラリーのユースポイントで、砥粒の粒子径分布を維持したい場合 |
使用と交換
ショートタイプのカプセルは仕様コードで区別され、有効ろ過面積とホールドアップ容量はコードが大きくなるほど増加します。デプスPPろ材自体が液を吸収するため、液抜きの前にガスで押し出すと回収率が大きく向上します。一体型ディスポーザブルタイプは逆洗や再生ができないため、仕様表の差圧しきい値に従って交換してください。

