プロセス上の位置づけ
課題が「捕捉できるかどうか」だけでなく、「どれだけ長く持つか」「構造が健全か」「圧力損失は妥当か」にまで及ぶとき、必要になるのがこの試験です。フィルター性能を総合的に検証するプラットフォームとして、捕捉効率、完全性、流量、汚れ保持容量を一度に評価し、フィルター仕様と交換周期を正確に定義するために活用します。新品・使用済みのどちらのフィルターも試験できます。
主な特長
チャレンジ粒子には高単分散性の標準粒子を使用します──SiO₂、金(Au)、Fe₂O₃の3種類で、それぞれ選択できる粒子径は上の仕様表をご覧ください。単分散性は再現性の前提です。粒子径分布そのものが広いと、得られた捕捉曲線がフィルターの特性なのか粒子の特性なのかを区別できません。
同じフィルターについて、同じ試験サイクルの中で孔径分布と孔の形態をあわせて公称ろ過精度と照合できます。細孔径分布測定装置(Porometer)では2 nm~500 µmの孔径を測定でき、電子顕微鏡(SEM、分解能2 nm未満)では表面と断面の画像を撮影できます。捕捉データが公称値と合わない場合、断面を見れば原因が直接わかることも少なくありません。
完全性試験は自社で構築したシステムで実施し、あらゆるサイズ・形状のフィルターに対応します。空気圧は30 psiの標準条件、またはお客様の指定条件で行います。同一ロットのフィルターを同じチャレンジ条件で比較してこそ、結果をそのまま仕様定義や選定の根拠として使えます。
選定のポイント
関連する2つの試験との違いは、測定するのが「フィルターの能力」なのか「フィルターの清浄さ」なのかという点にあります。
| サービス | 測定内容 | 代表的な利用場面 |
|---|---|---|
| フィルター捕捉性能試験(本サービス) | 捕捉 + 完全性 + 流量 + 汚れ保持容量 | 仕様と交換周期の定義、先端ノードでの選定 |
| ナノレベル捕捉効率試験 | ナノ粒子径域の捕捉効率曲線のみ | 実際のろ過グレードの確認だけが目的の場合 |
| フィルター清浄度試験 | 有機物溶出、金属溶出、パーティクル脱落 | 受入検査と汚染源の調査 |
使用と交換
サンプル送付時のお願い:同型番のフィルターであれば、新品・使用済みのどちらでも構いません。汚れ保持容量を評価する場合は、同一ロットのフィルターを別途ご用意いただくことをお勧めします。汚れ保持容量試験ではフィルターを寿命まで使い切るためです。公称ろ過精度、エンドキャップ形状、使用流量範囲をご提供いただき、実際に接触するプロセス薬液もご記入ください。納期は依頼項目とサンプル数に応じてお見積もり時にご案内します。サンプルは案件完了後1か月間保管したのち廃棄します。

